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POSTED 2025/01/08 13:56 CATEGORY TRACKBACK URL Older : 次のページ
ウパキ国定公園 その2 Wupatki National Monument:セドナ周辺の遺跡
シタデル遺跡とナラキフ遺跡 Citadel and Nalakihu
ウパキ遺跡から更に道なりに北上するとシタデル遺跡とナラキフ遺跡が見えてきます。 後方に見えるボックス型の遺跡がシタデル、手前の小さめの遺跡がナラキフです。
ナラキフは"House Standing Outside the Village."「村の外にある家」というホピ語だそうです。 シタデル遺跡は、当時30室からなり、周囲には10の遺跡が取り囲んでいるそうです。 シタデル遺跡とナラキフ遺跡は、アナサジとシナグア族の遺跡です。シナグアとは「水のない」という意味だそうで、アメリカ人考古学者によって付けられた名称だそうです。
水の無い、と命名される程、この辺り一帯は荒涼とした砂漠で、川が無いのでどうやって生活していたのでしょうか。
ロマキ・プエブロLomaki Pueblo
シタデル遺跡とナラキフ遺跡から役1/2マイルくらいドライブした所にロマキ・プエブロが見えてきます。
ロマキとは、プエブロ語で"beautiful house"「美しい家」という意味があるそうです。 地層の見える石灰質の崖っぷちに建った家など、周囲に数件の遺跡が残されており、その他の遺跡に比べると「ご近所さん」を思わせるコミュニティが伺えます。 「ちょっと塩が無くなったから、お隣まで借りに行こう」と歩いて1〜2分の距離にお隣さんがある感じで、小さな遺跡群が残されています。小さな家、といっても、当時は何人もの人達が共同生活していたのでしょうね。
見応えのある遺跡群ウパキ国定公園。このナバホネーション(ナバホ・インディアン・リザベーション)に隣接する国定公園は、ドライブして各所に散らばった遺跡を散策するのに約2〜3時間かかりますが、かなりおすすめです。
途中、荒涼とした砂漠をドライブしながら当時の人達の生活に思いを馳せたり、アメリカの違う顔を考えさせてくれる旅が出来ます。
POSTED 2011/02/03 08:47 CATEGORY セドナ周辺の遺跡 COMMENT 0 TRACKBACK URL Older : 次のページ
ウパキ国定公園 その1 Wupatki National Monument:セドナ周辺の遺跡
セドナのお土産屋さんに立ち寄ったとき、地元の人にお勧めの場所を聞けばこれ確実、と思って聞いて出て来たのが、このウパキ国定公園とサンセット・クレーターです。「メテオ・クレーターより、こっちだな」とのお墨付きだったので、次の日に訪れてみました。
日本ではウパキと表記されているので統一しますが、地元の人は「ワパキ」と発音していました。(インディアンの人達の発音はウパキなのかも知れませんが)道を聞く時は、「ワパキ」と尋ねた方が分かりやすいかも知れません。
さてこのウパキ(ワパキ)国定公園ですが、前回のサンセット・クレーターを通り過ぎ、暫くドライブし続けるとある地点から視界が一気に開けて砂漠に変わります。その荒涼とした砂漠地帯にある遺跡群がウパキ国定公園です。
このプエブロ・インディアンの遺跡ウパキ国定公園内には実に800以上もの遺跡があるそうです。ですがはっきりと残って公開されているのはWupatki, Wukoki, Lomaki, Citadel, Nalakihuの5つの遺跡群です。この5つの遺跡群は広大な敷地内に点在しているので、全て回るならドライブで2時間はみておいた方が良いです。
サンセット・クレーター方面から入った場合、まず最初にでてくるのがWukoki(ウコキ/ワコキ)です。
何も無い砂漠の中にぽつんと建っています。まるで宮崎アニメにでてきそうな、とても味のある遺跡です。遺跡の中に入れるのですが、各部屋はとても小さく、部屋への入り口もとても狭く低かったりします。多分当時のインディアンの人々の平均身長に合わせて造られているのですね。
砂漠の中にぽつんと建っているだけあって、見晴らしは最高です。遠くに雪を被って見えるのがサンフランシスコ・ピークで、当時のプエブロの人々にカチーナ(精霊)が住んでいる場所と考えられていたそうです。今ではスキーリゾートとして人気の山です。
このウコキ遺跡を見学していた時、私たちだけしかいなかったせいか、なんだか別世界に踏み込んだかのような不思議な感じがしました。とても静かで風の音しか聞こえず、当時のプエブロの人々の暮らしぶりに思いを馳せてしまいます。モンテズマやトゥジグートと違って近くに川は無く、この砂漠でどうやって水を供給していたのか、とかお隣さんが遠かったんだろうな、とか、何処で作物を耕していたんだろうか、とか。
余りにも周りに何も無いので、多分当時と殆ど変わっていない環境なのだと思われますが、それ故に何故この場所を選ん居住していたのだろう?と不思議でならない感じがします。
ウコキ遺跡を出て暫く走るとウパキ遺跡が見えてきます。
この遺跡群の中で一番大きくて、公共の施設(ボールコート)などもあります。Wupatki ウパキは、プエブロで「big house」大きい家という意味があって、当時は100室以上300人以上の人々が生活していたと考えられています。
私たちが訪れた時はちょうど補修工事中でした。
この遺跡の端にはとても不思議なブロウ・ホール(吹き出し穴)があります。
私たちが訪れた時はまるでクーラーの様に冷たい風が吹き出ていたのですが、時によって暖かい風なども出て来るそうです。
この図である様に地下にある構造で出来ている不思議な自然現象な訳ですが、当時のプエブロの人々はこういう自然の仕組みを上手く使用していた事が伺えます。
このウパキ遺跡の入り口には小さな博物館もあります。
出土された土器や、当時の生活状況を現す品々が展示されています。
ちょっと長くなったので、ウパキ国定公園 その2に続きます。
POSTED 2011/01/31 07:18 CATEGORY セドナ周辺の遺跡 COMMENT 0 TRACKBACK URL Older : 次のページ